眠り王子の専属抱き枕になりました!?
「すす、好きな・・・!?」

「好きだよ。咲穂のこと。」

そう言うと綿星くんは再び人間の姿に戻り、私をぎゅっと抱きしめてくれた。

───綿星くんが私のことを好きだなんて信じられない・・・だからこれは夢のはず。でも───。

信じ難い内容ばかりだったけれど、今聞いた話が全て真実だとすると今までのことに説明がつく。

そして今起こっていることが現実だとするならば、綿星くんに聞きたいことがある。答えを聞くのはとても怖いけれど、いつこの時間が終わってしまうかわからないので躊躇している余裕はない。
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