眠り王子の専属抱き枕になりました!?
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何かすごく大切なことを置き忘れたような気がしたまま、私は獣医になった。
大学生活も獣医になってからも過酷な日々だった。夢と現実のギャップを痛いくらいに感じつつもやってこられた原動力は幼い頃に会ったバクを救えなかったから、という思いだけだったのだろうか。
そして35歳になった私はついに念願だった自分の動物病院を開院した。病院のロゴは私が獣医になるきっかけとなったバクをデザインしてもらった。
プライベートはと言うと、何度か男性とお付き合いしたことはあるものの、自分の方から別れを告げていた。皆素敵な人だったのにどうしても結婚までしようとは思えなかった。親は結婚しろとプレッシャーをかけてくるタイプの人ではなかったし、このまま好きな仕事に自分の全てをかけようと思っていた。
バク・・・に似た動物が病院に運び込まれたのは開院して半年、忙しいながらも充実した毎日を送っていたある日のことだった。
何かすごく大切なことを置き忘れたような気がしたまま、私は獣医になった。
大学生活も獣医になってからも過酷な日々だった。夢と現実のギャップを痛いくらいに感じつつもやってこられた原動力は幼い頃に会ったバクを救えなかったから、という思いだけだったのだろうか。
そして35歳になった私はついに念願だった自分の動物病院を開院した。病院のロゴは私が獣医になるきっかけとなったバクをデザインしてもらった。
プライベートはと言うと、何度か男性とお付き合いしたことはあるものの、自分の方から別れを告げていた。皆素敵な人だったのにどうしても結婚までしようとは思えなかった。親は結婚しろとプレッシャーをかけてくるタイプの人ではなかったし、このまま好きな仕事に自分の全てをかけようと思っていた。
バク・・・に似た動物が病院に運び込まれたのは開院して半年、忙しいながらも充実した毎日を送っていたある日のことだった。