眠り王子の専属抱き枕になりました!?
「綿星くん・・・。」

「返事は?」

じっと見つめられ顎を持ち上げられる。きっと綿星くんは私が断らないとわかっている。本当にずるい。高校の入学式で彼と再会してから私はずっと振り回されっぱなしだ。でもこの関係が心地よい。

「う・・・!」

『うん。』の二文字すら言わせてもらえず『う』の形になった唇を奪われた。きっと今日も夜空に煌めく星達が呆れるくらいにキスをして、そのまま眠りにつくのだろう。

大好きなあなたと『おやすみ。』を交わしたら今夜も幸せな夢が見られそうだ。


───こうして私は眠り王子の専属抱き枕になりました。






───『眠り王子の専属抱き枕になりました!?』 完───
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