クールな社長は政略結婚したウブな妻を包容愛で満たす
「ほったらかす…か…。」
「そうですよ。あなた方、結婚してるんでしょ。」
「君からは、そんな風に見えるんだな。」
「え?」
「大切にし過ぎたんだよ…。」
「和優ちゃんを…大切?あれで?」
「反省したよ。もう、これからは改める。」
涼真の言葉に落ち込むかと思った柊哉の顔は、逆に清々しい。
「それがいいと思います。」
「すまなかった。」
「謝るのは、ボクじゃなくて和優ちゃんでしょう。」
うっすらと、柊哉が笑ったように…涼真には思えた。
「彼女が目覚めたら、一番に謝るよ。」