クールな社長は政略結婚したウブな妻を包容愛で満たす
いつもひんやりとしている自分の身体と彼は大違いだ。
和優は慌てて彼から離れると、バスルームに飛び込むように入った。
服を脱いでいても、身体を洗っていてもさっきの柊哉の身体が思い出される。
浴衣から少しはだけた胸板は、ぶ厚く引き締まっていた。
和優を支えてくれた腕も、彼女の二倍はありそうな逞しさだ。
『筋肉の塊みたいだわ。』
自分の白く柔い肌とは大きく違っている夫の身体。
そこに触れてみたら、どんな手触りなのだろう。
和優は目を閉じて想像の世界で夫に触れてみた。
手を伸ばし、彼の浴衣のはだけた胸元に手を入れてみる…。
だが…いくら想像しても、経験の無い質感は何処にも生まれてこなかった。