クールな社長は政略結婚したウブな妻を包容愛で満たす
言葉で、彼の問いに答えるのは無理だった。
すでに、和優は初めての感覚に我を忘れかけていた。
首をイヤイヤする様に横に振った
「良いか…?」
それは、触り続けるという意味?
感じているかという、問いかけ?
和優にはわからない。ただ、気持ち良くてたまらない。
『やめないで…。』
祈るように、和優は願った。
時折、和優は息を軽く吐いて湧き上がる感覚を逃がそうとする。
『感じているのか…』
時折ビクッと震える和優を後ろから抱きしめ、
きっちりと第一ボタンまで留めたシルクのパジャマの上から
柊哉はそっと柔らかな膨らみの感触を楽しんでいた。
自分の手に収まりの良い形。
鋭敏な感覚…。
この先へ進むべきか、思いとどまるべきか…。
思わず指先に力が籠った。
「あ…。」
短い吐息を吐いて、和優が意識を手離したらしい。