クールな社長は政略結婚したウブな妻を包容愛で満たす
背中に夫の体温を感じているだけで、身体が喜んでいる。
彼の大きな掌が、パジャマの上から和優の傷ついた胸をそっと包み込む。
『これが、愛されるという事?』
この先に何があるのか、自分がどんな風になるのか知るのが怖かった。
知ってしまえば、戻れなくなりそうだ。
今ならまだ、入り口に立っているだけなら引き返せる…。
もう、心地好くさせないで…。愛さないで…。