ふんわり王子と甘い恋♡




「いた。」



「、…」



後ろから聞こえた、待ち望んでいた声……


振り向いた先に立っていたフワリくんは、あずりん先輩が書いた、廊下に貼りつけたチラシを持っている。


ちゃんと見て、来てくれたんだ……



「お迎え御苦労~」

「さらわれたって、……犯人お前らかよ。」

「まぁまぁ、お前も座れば?」

「旗……」

「あー、旗なら大丈夫。買い出し一緒に行った1年戻ってるし、1年で頑張ってくれてんだろ」



少しの沈黙のあと、フワリくんが私の隣に……座った。


横に座られたドキドキよりも先に、座ったと同時に目の前に置かれた物に意識が向かう。



コーヒー……牛乳……?



「おみやげ。」

「え、」



チョコパンを持ったまま、コーヒー牛乳をじっと見た。



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