ふんわり王子と甘い恋♡
「な、に、」
「、……が、学食に、コピーした紙を、」
「……」
「忘れ、て……」
サイアクだ……
ただでさえ使えない雑用係が、更に使えないやつと思われる。
「あ、じゃあ俺とりに、」
「あ、私が、行きます、……」
「いやいいよ。頼んだの俺だし。」
「でも、……頼まれたの、……私、だし。」
これ以上フワリくんに迷惑はかけたくない。
コピーしてもらって、本を持ってもらって、図書室に返してきてもらって、コーヒー牛乳まで買ってもらって、忘れ物までって……
……そんなの絶対、無理。
「じゃあ、…一緒、行く?」
「、…」
フワリくんが笑ってくれるから、こんな状況なのに胸がきゅぅんと締め付けられる。