ふんわり王子と甘い恋♡



「そうなの?じゃあ一緒に行く?」

「え、え、……」

「私、席取って待ってるから」

「う、うん」

「大ちゃんも買うんだよな?」

「……んー……やっぱ、やめる。」

「そう?じゃあ行こっか、葉子ちゃん」

「は、はい」



菊地先輩と一緒に、ヨッコは肉まんを買いに購買へ向かった。


協力は、出来る限りしてあげたい。


私がしてもらっている以上に、返したい。


だからこれで、いいんだよね。


私に悲しいことがあったからって、友達の恋には関係ない、巻きこんじゃダメ。


だって私の恋は、多分、もう、




「ななちゃん」



「、…」




視線を戻すと、いつの間にか春田先輩が消えていた。



あ、れ……



見渡すと、向こうにいる3年生のグループに入って楽しそうに話している。



フットワーク、軽……。


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