ふんわり王子と甘い恋♡



「、いいん、デスカ、?」

「ふは、」

「、え?」



フワリくんが可笑しそうに笑うから、よくわからないけど、私も笑った。



「やっぱ、聞いた。いんですか?って、」

「あ…」

「今日は隣じゃなくて、前、だよ。」

「……つい、」

「やっぱななちゃん、おもしれぇ。」



面白いって言われるのが、果たしてほめられているのか。


わからないけど、取りあえず、前の席に座らせてもらった。



「あのさ、」

「……ハイ、」



フワリくんが、机の横にかけている自分のリュックを持って、中を漁りだす。


なんだろう……私はどうして、ここに呼ばれたんだろう。



「違う。カバンじゃない。あ、れ、どこしまった?」

「……?」



なにが……?



「あ、制服だ。ポケット。あ、った。」



探し物が、制服のポケットから出てきた。



「これ、もっかい、つけて。」

「ぁ……」



出てきたのは……まさかの、青いミサンガ。


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