ふんわり王子と甘い恋♡



もりりんが進むから、私たちもゾロゾロ歩いて廊下を進む。


よく見ると、隣のクラスも空っぽだ。


みんなどこに行ったんだろう?



「ななっ!ななっ!」



自然と集まるいつもの集団。



「やばくない!?ねぇ私本気でびっくりしたんだけど!」

「私もっ、思わず声出しちゃった!」

「てかツモリン全然教えてくれないんだもんっ」

「ごめん、ビッグサプライズっていうの?」



そんなみんなの声に、私はもはや泣きそうだった。


だってこんな、奇跡って……



「んで、これ、私たちどこ向かってんの?」

「さぁ?」

「もりりーん、どこ行くのー?」



先頭を歩くもりりんに、声をあげたのはミネ。



「んぁー?3-2の教室に決まってんだろ。今の時間は全校生徒、お互いのチームとの顔合わせと、係決める時間なんだよ」



……。



思わずふらっと眩暈がした。


3-2の……教室???


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