ふんわり王子と甘い恋♡
「……泣きそう…もう、…もう…たまらない」
「ここで泣いたら超怪しいから、絶対我慢して」
体の奥からこみ上げる感情が、ぎゅうぎゅうと私の胸を締め付ける。
なんかもう、私こんなに幸せでいいのかな……
見てるだけなのに、なんでこんなに胸が熱くなるんだろう……
「はーい、1年生のみなさんいらっしゃませ。3年2組の担任、林と申します」
教壇の前で声をあげたのは、20代後半ぐらいの女の先生。
見たことはあるけど関わったことのない先生に、1年生は少し緊張している。
「今年はここにいる3-2と1-3でチームになったので、よろしくお願いします。チームの責任者は私と、まぁみんなもよく知っているそこの森先生になるから、ほんとーーに困った時だけ、声かけてね」
「なにそれ放置プレイー?」
「りんちゃんやる気ないのかよー!」
「なに言ってんの、なにがなんでもやるわよバーベキュー!死に物狂いで優勝奪い取るのよあんたらっ!」
そんな先生の声に、3年生がどっと笑いだす。
りんちゃん……あ、林だからりんちゃんなのか。