ふんわり王子と甘い恋♡



「……泣きそう…もう、…もう…たまらない」

「ここで泣いたら超怪しいから、絶対我慢して」



体の奥からこみ上げる感情が、ぎゅうぎゅうと私の胸を締め付ける。

なんかもう、私こんなに幸せでいいのかな……


見てるだけなのに、なんでこんなに胸が熱くなるんだろう……



「はーい、1年生のみなさんいらっしゃませ。3年2組の担任、林と申します」



教壇の前で声をあげたのは、20代後半ぐらいの女の先生。

見たことはあるけど関わったことのない先生に、1年生は少し緊張している。



「今年はここにいる3-2と1-3でチームになったので、よろしくお願いします。チームの責任者は私と、まぁみんなもよく知っているそこの森先生になるから、ほんとーーに困った時だけ、声かけてね」


「なにそれ放置プレイー?」

「りんちゃんやる気ないのかよー!」

「なに言ってんの、なにがなんでもやるわよバーベキュー!死に物狂いで優勝奪い取るのよあんたらっ!」



そんな先生の声に、3年生がどっと笑いだす。


りんちゃん……あ、林だからりんちゃんなのか。


< 40 / 638 >

この作品をシェア

pagetop