ふんわり王子と甘い恋♡
本当は、お昼ご飯だってそんなに食べたくない。
本当は、私の目は今だってフワリくんを捜しているから。
見つけたら泣いちゃいそうだけど……わかってても、捜してる。
だから早く早くって、今日も思う。
早く早く、……あの人を忘れさせてくださいって。
一刻も早く……って。
「あず、ちょっといい?」
「、…」
突然……春田先輩が、私たちのテーブルの横に立った。
あずりん先輩と春田先輩の組み合わせに、なぜか私の心臓がバクバクする。
「あれ、瞬くんじゃん。どうした?」
私のバクバクに対して……あずりん先輩は、普通。
「昨日連絡したんだけど」
「「「………。」」」
「ん?」
早速の音信不通の犠牲者に、顔を見合わせ笑ってしまった。