ふんわり王子と甘い恋♡
ガクバケは、本当に長蛇の列が出来ていた。
お化け屋敷の入口には菊地先輩がいて、受付をしている。
「あれ、高橋さん交代だっけ?」
「きくりんが部活の用事出来たみたいで、頼まれました」
「まじ?ごめんねー、迷惑かけて」
「いえ、」
そういえば、一緒に隠れるもう1人の人って、誰だろう。
ちゃんと聞いとくんだった。
まさかフワリくん、……なんてことはない、だろうけど。
だってフワリくんときくりん、2人で仕事するような仲じゃないだろうし。
「お、高橋さんの相方来たよ」
相方、だれ……
「大ちゃーん」
「、…」
「……。」
振り向いた先に……フワリくんが立っていた。
「お前の相方、急遽高橋さんになったわ」
「……。」
「、…」
相方は……フワリくん。
フワリくんと2人だけで、1時間も隠れるって、こと。
「、…」
わざと?
きくりん、もしかして、わざと……
「2人とも、今のうち中入って」
「、…」
「高橋さん?」
なんで……
あまりにも急なことに、頭が……フラフラする。
「ななちゃん、」
「、…」