ふんわり王子と甘い恋♡
「隠れ、っか。」
「ハイ、」
机に掛けてある布をフワリくんがまた捲ってくれるから、しゃがみ込んで、その中に入った。
違う。
正確には、入ろうとした。……んだけど。
しゃがみ込む高さが足りなかったらしく、ゴツン!って机の角におでこが激突!
ものすごい勢いで、……恥ずかしい位の勢いで、おでこが机に弾き飛ばされた。
「イタ、、…」
「……まじか。」
まじか。って冷静な声が頭上から聞こえた。
しかもその声は半笑い。
きっとまた、半分バカにしながら、面白い子って思われてるんだ。
「大丈夫、?」
おでこがジンジンして、歯を食いしばりたくなる痛さ。
「、、、…」
痛くて痛くて、ジンジンズキズキ、涙が滲むくらいに痛くて。
体を丸めるようにしゃがみ込んだまま、おでこを手で押さえて痛みを堪えていた、……ら。
フワリくんの両手が、……おでこを押さえる私の両手を、掴んだ。