ふんわり王子と甘い恋♡
「バッカじゃないの!どんだけ声でかいの!」
「あはは、だってさぁ、仕方ないじゃん地声もでかいんだからさぁ!」
「にしたってねぇ、!」
「あ、この人がもう1人の雑用係の鈴木りん。スーちゃんって呼んであげて」
「どうもぉ、スーちゃんです」
にっこりと向けられた笑顔につられて微笑む。
スー先輩は……よかった、優しそう。
「で、こっちが1年の伊集院と高橋ね」
「……」
「……」
「あはは、すっかりあずさに怯えてんじゃん」
「え、そうなの?」
「ち、違いますっ!」
確かに怯えてたけど、これから何かとお世話になるから、仲良く、しなきゃ。
例えフワリくんの彼女でも、仲、よく……
「スーちゃんそういえばあれ見た?」
ドアの外にいる私たち3人と、教室の中にいるあずりん先輩。
あずりん先輩が指さしたのは、教室の中でみんなが輪になり、さっきから盛り上がっている場所。
「なに?」
「すぐるが描いた絵、まじウケるよ」
すぐる。
って、呼ぶんだ……
旗係が描いた落書きって言ってた。
フワリくんは……旗係。