ふんわり王子と甘い恋♡
「も、いんだよね、?」
「、…」
「優しくしても、」
「、、…」
何度も何度も頷く。
頷きながら零れる涙に、フワリくんはまた笑うけど。
零れる涙をいっぱい拭うように、フワリくんの手が頬の上で揺れている。
「まだ、早い、か、」
「、…え?」
「ぎゅって、すんの、とか、」
「、、、」
「……早い?」
「それ、は……手の、こと、」
「じゃ、なくて。」
「、、、、、、」
心臓のドキドキは、今までで1番すごいことになっている。
こうしているだけでもドキドキがすごいのに……ぎゅっとなんて、絶対、無理すぎる。
私はまだまだ子供で、そんなことを想像するだけで震えそうだから……
「打ち、上げ……行きま、しょーか、、、」
「……。」
早いも遅いも分からなくて、なにも答えられないから……
話を逸らして、笑ってみた。
「みんな、待ってる、し……」
「……。」
「…、、」
フワリくんが、口を尖らせて、拗ねるみたいに私を睨む。