ふんわり王子と甘い恋♡
22「打ち上げ」
手を繋いだまま、学校を出る。
駐輪場でフワリくんが立ち止まるから、私も止まった。
「……。」
「、…」
「……。」
「、、、」
無言に耐えきれなくて見上げたら、フワリくんの目が私を見てた。
「後ろ、乗る、?」
「、…」
「歩、く?」
答えを求めるように、私を見てる。
自転車に乗ったら、手を離さなきゃいけない。
だけど自転車を押して歩くとしても、手を繋いだままなんて、きっと無理。
どっちにしろ、手は離さなきゃいけないんだ……
「乗、」
「そういえば、」
「、…」
「打ち上げって……どこ、?」
「……」
色ボケって、怖い。
今の今、まさに向かおうとしていたその場所。
合同になった打ち上げ会場が、どこなのか……私も知らない。
てっきり、フワリくんが知ってるのかと思ってたし……
「、……あずりん先輩に、……聞いてみます、」
一端手を離して、ポケットからスマホを取り出す。
ディスプレイをタップして、画面を見たら。