ふんわり王子と甘い恋♡
お揃いで飲むコーヒー牛乳。
お揃いで着ている黒いパーカー。
別に同じブランドのパーカーじゃないんだけど、でもそんなの、お揃いにしか見えないし。
私のことになんて気づきもしない。
当たり前、だけど……
「大ちゃんせんぱぁぁい」
私の真後ろから、語尾に思いっきりハートマークがつくような声が聞こえた。
自分の名前じゃないのに思わず振り向いてしまったのは、呼ばれたのがフワリくんの名前だったから。
振り向いたドアのところに立っていたのは……なんだかものすごく、可愛い子。
瞬時に確かめた靴のラインが、1年生の紺色だ。
この子、もしかして……
谷ぽんの友達……?
ていうか、あんなに楽しそうに話してる2人の中、声を掛けるって……
どんだけ積極的なの!?