フヘンテキロマネスク
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「じゃあ真咲ちゃん、また来てね」
「はい、美味しかったです。また来ます」
「渚もいつでもきてね〜」
翔さんと麻由子さんに会釈してドアを開けて外に出る。お店に入るときはどこか疲れたような気持ちだったけど、でもなんだかんだで楽しかった。
今はそのときとは対照的な空気だ。空気を壊してしまったのは間違いなく私なんだろうけど。
「真咲、これからどうする?」
「もう用事も終わったし、帰ろうか」
「……じゃあ、せめて家まで送らせて」
「待ち合わせしてた駅まででいいよ」
私と鈴本くんは、普段通学に使う路線は同じだけど、今いるところから帰ろうとすると、途中で私は乗り換えなくちゃいけない。だから、私を送るとなると鈴本くんが遠回りすることになるのは確定だ。
そう考えると遠慮してしまう。それにまだ明るいし。
「じゃあ真咲ちゃん、また来てね」
「はい、美味しかったです。また来ます」
「渚もいつでもきてね〜」
翔さんと麻由子さんに会釈してドアを開けて外に出る。お店に入るときはどこか疲れたような気持ちだったけど、でもなんだかんだで楽しかった。
今はそのときとは対照的な空気だ。空気を壊してしまったのは間違いなく私なんだろうけど。
「真咲、これからどうする?」
「もう用事も終わったし、帰ろうか」
「……じゃあ、せめて家まで送らせて」
「待ち合わせしてた駅まででいいよ」
私と鈴本くんは、普段通学に使う路線は同じだけど、今いるところから帰ろうとすると、途中で私は乗り換えなくちゃいけない。だから、私を送るとなると鈴本くんが遠回りすることになるのは確定だ。
そう考えると遠慮してしまう。それにまだ明るいし。