フヘンテキロマネスク
それからは当たり障りないことを話しながら食べ進めて、お弁当をようやく食べ終えたその時。
「あ。それはそうと最近鈴本くんと仲よくない?」
カチャ、とお弁当箱の蓋を締めながら何気なく落とされたその言葉にはた、と時が止まった。
……そういえば、保科くんの話にびっくりして思考から追い出されていたけれど、もともと最近は鈴本くんのことで悩んでるんだった。
「…仲よく見える?」
「え、仲よくないの?最近話してるの結構見るけど」
「うーん、去年同じクラスだったしそこそこは話すけど…、でもいまいちどういう関係なのかわかんなくて」
友達にしては、鈴本くんは少し距離感が近いような気がする。もしかしたら他の人にも同じような態度で、ただ私が過剰に反応しているだけなのかもしれないけど。
でも、同情心で慰めるためだとしても、あんな紛らわしいこと言うかな。
……って、なんでまた自意識過剰なこと考えてるんだろ。こういうとき鈍感というか、特に深く考えないような性格だったらよかったのにな。
「あ。それはそうと最近鈴本くんと仲よくない?」
カチャ、とお弁当箱の蓋を締めながら何気なく落とされたその言葉にはた、と時が止まった。
……そういえば、保科くんの話にびっくりして思考から追い出されていたけれど、もともと最近は鈴本くんのことで悩んでるんだった。
「…仲よく見える?」
「え、仲よくないの?最近話してるの結構見るけど」
「うーん、去年同じクラスだったしそこそこは話すけど…、でもいまいちどういう関係なのかわかんなくて」
友達にしては、鈴本くんは少し距離感が近いような気がする。もしかしたら他の人にも同じような態度で、ただ私が過剰に反応しているだけなのかもしれないけど。
でも、同情心で慰めるためだとしても、あんな紛らわしいこと言うかな。
……って、なんでまた自意識過剰なこと考えてるんだろ。こういうとき鈍感というか、特に深く考えないような性格だったらよかったのにな。