フヘンテキロマネスク
体育館の中に足を踏み入れれば、ボールの跳ねる音、床をきゅ、と鳴らす足音、黄色い歓声から野太い歓声までも一気に耳に入り込んできた。
その中でも一際「キャー!」と女子の黄色い声が跳ね上がって、釣られるように試合中のコートへ視線を移す。声が聞こえたのはバスケの試合の方からで。
「まって、今の鈴本くんやばくない!?」
「腹チラして腹筋見えちゃった……しねる」
「おいそこの女子!クラスメイト応援しないでなんで鈴本ばっか見てんだよ!あいつら可哀想だろ!!」
「え〜だってー……」
そんな会話が聞こえてきて、思わず苦笑が零れてしまいそうになった。さすがの人気……。なんとなく想像はついてたけど。こうなると保科くんも同じように騒がれそうだな。
バレーの集合場所まで向かいながら、横目でちらりとバスケの試合を見る。
鈴本くんの顔を見たのは、かなり久しぶりだった。
その中でも一際「キャー!」と女子の黄色い声が跳ね上がって、釣られるように試合中のコートへ視線を移す。声が聞こえたのはバスケの試合の方からで。
「まって、今の鈴本くんやばくない!?」
「腹チラして腹筋見えちゃった……しねる」
「おいそこの女子!クラスメイト応援しないでなんで鈴本ばっか見てんだよ!あいつら可哀想だろ!!」
「え〜だってー……」
そんな会話が聞こえてきて、思わず苦笑が零れてしまいそうになった。さすがの人気……。なんとなく想像はついてたけど。こうなると保科くんも同じように騒がれそうだな。
バレーの集合場所まで向かいながら、横目でちらりとバスケの試合を見る。
鈴本くんの顔を見たのは、かなり久しぶりだった。