フヘンテキロマネスク
「俺のチーム、次遥輝のとこと当たるんだった」
……それは、私にどんな返答を求めているんだろう。
負けないよ、って宣戦布告するのも違う気がするし、かといって素直に応援するのも違う気がする。
なんて返すべきか迷っている間に、束の間の沈黙に包まれて。
そしてその沈黙を破ったのは、鈴本くんのほうだった。
「ね、俺が遥輝に勝ったら俺の頼みひとつきいてくれる?」
「……バスケは個人戦じゃなくてチーム戦でしょ?」
「じゃあ俺が遥輝より多くシュート決めたら。これでいいでしょ?」
鈴本くんは疑問形で聞いてきたくせして、もとから私の意見なんて聞いてなかったみたい。既に確定事項の模様。
けれど、黙ってすんなり受け入れられるわけじゃない。
……それは、私にどんな返答を求めているんだろう。
負けないよ、って宣戦布告するのも違う気がするし、かといって素直に応援するのも違う気がする。
なんて返すべきか迷っている間に、束の間の沈黙に包まれて。
そしてその沈黙を破ったのは、鈴本くんのほうだった。
「ね、俺が遥輝に勝ったら俺の頼みひとつきいてくれる?」
「……バスケは個人戦じゃなくてチーム戦でしょ?」
「じゃあ俺が遥輝より多くシュート決めたら。これでいいでしょ?」
鈴本くんは疑問形で聞いてきたくせして、もとから私の意見なんて聞いてなかったみたい。既に確定事項の模様。
けれど、黙ってすんなり受け入れられるわけじゃない。