フヘンテキロマネスク
……まあ、カフェ巡りとか好きだから楽しみな気持ちもないわけじゃないけど。っていうか鈴本くんって甘いものとか食べるのかな。今までそういうの全然聞いたことないからわからない。
そんなことを考えていれば、気づけばもう待ち合わせ場所がすぐ近くまで迫っていた。スマホのロック画面で時間を確認してみれば、ちょうど待ち合わせ5分前。
有名な待ち合わせスポットだから人も多いし、わかりやすいように一応LINE入れとこうかな。
人混みに気をつけながら親指で入力していく、その途中でグイッと後ろから腕を掴まれて引っ張られた。
そのまま重力に逆らうことなく、ボスン、と私を引っ張ったらしき後ろの人物にもたれかかってしまう。私の元いた場所にはスマホを見ながら歩いている人が向かい側からきていた。
「歩きスマホ危ないよ」
頭上から落ちてきた聞き覚えのある声に、ホッと一瞬安心する。
「ありがと鈴本くん」
「ん。気をつけてね、真咲ぶつかられたらすぐ吹っ飛んじゃいそう」
「そんな簡単に吹っ飛ばないよ、人間は」
もしや私って鈴本くんに子供扱いされてる?なんて思ったけど、改めて鈴本くん見ると本当に自分が子供みたく思えてきた。
そんなことを考えていれば、気づけばもう待ち合わせ場所がすぐ近くまで迫っていた。スマホのロック画面で時間を確認してみれば、ちょうど待ち合わせ5分前。
有名な待ち合わせスポットだから人も多いし、わかりやすいように一応LINE入れとこうかな。
人混みに気をつけながら親指で入力していく、その途中でグイッと後ろから腕を掴まれて引っ張られた。
そのまま重力に逆らうことなく、ボスン、と私を引っ張ったらしき後ろの人物にもたれかかってしまう。私の元いた場所にはスマホを見ながら歩いている人が向かい側からきていた。
「歩きスマホ危ないよ」
頭上から落ちてきた聞き覚えのある声に、ホッと一瞬安心する。
「ありがと鈴本くん」
「ん。気をつけてね、真咲ぶつかられたらすぐ吹っ飛んじゃいそう」
「そんな簡単に吹っ飛ばないよ、人間は」
もしや私って鈴本くんに子供扱いされてる?なんて思ったけど、改めて鈴本くん見ると本当に自分が子供みたく思えてきた。