ギガンテスの砦
その人影は目が見えないらしく、手探りで目の前の空間を触るような仕種である。
背丈はゴォと同じくらい、180だが異様な肩幅でその腕の太さは丸太ほどもあった。
巨漢である。

ガバっと、口を開くと叫ぶ。
「臭いっ!」
そのまま、ゴォに殴りかかってきた。

まだ目も開いておらず、当てずっぽうである。
ゴォは巨大な丸太の右手をスッと躱すと、それに被せるようにパンチを繰り出した。クロスカウンター。
巨人の顔面にクリーンヒットした。

血塗れの巨人は昏倒した。







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