ギガンテスの砦
見た事、起こった事をヒムは話した。
じっと話を聞いていた長老である。
齢99。未だ健在である。
着ている毛皮の風合いからしても、厳格な感を醸し出している。その視線の先には祈祷師の老婆がいた。
祈祷師然とし、老婆の佇まいは荘厳であった。首から掛けた色とりどりの勾玉やら翡翠の石が、それらをさらに彩っていた。
何か小さく口をパクパクしていたが、音は聞こえなかった。
が、その後長老はこう続けた。
「砦は越えるなよ。とのお告げだ」
場は静寂に包まれた。
それを破ってゴォが言った。
「砦の先には何があるのですか?今回の件は、砦が原因で起こっていると考えられます。何か早急に手を打たないと更なる大きな犠牲者が出るやも知れません」
「それ以上を申すな」
長老の言葉は絶対である。
「手は打つ。この度の事は他言無用である。よいな」
ゴォ以下3名は頭を下げた。
それで話は終わりだった。
じっと話を聞いていた長老である。
齢99。未だ健在である。
着ている毛皮の風合いからしても、厳格な感を醸し出している。その視線の先には祈祷師の老婆がいた。
祈祷師然とし、老婆の佇まいは荘厳であった。首から掛けた色とりどりの勾玉やら翡翠の石が、それらをさらに彩っていた。
何か小さく口をパクパクしていたが、音は聞こえなかった。
が、その後長老はこう続けた。
「砦は越えるなよ。とのお告げだ」
場は静寂に包まれた。
それを破ってゴォが言った。
「砦の先には何があるのですか?今回の件は、砦が原因で起こっていると考えられます。何か早急に手を打たないと更なる大きな犠牲者が出るやも知れません」
「それ以上を申すな」
長老の言葉は絶対である。
「手は打つ。この度の事は他言無用である。よいな」
ゴォ以下3名は頭を下げた。
それで話は終わりだった。