【SR】秘密
……許せない。
明らかに男であろう犯人に憎悪が発生する。
この娘に想いを寄せて眺めていた男のカウントダウンが目に見える様だ。
見ているだけじゃ満たされず、接触を試みる。
それでも焦がれてやまない想いの先にある行動は、男の欲望そのものでしか無い。
かっと熱いものが込み上げる。
男と自分への嫌悪と憤怒。
「桜ちゃんに犯人の心当たりはあるの?」
友人の言葉に桜は少し沈黙する。
「たぶん、だけど……。50%くらいの確率でなら」
思わず目を見開いた。
「本当か?!桜!」
俺の剣幕に、桜はその細い身体をびくつかせた。
「う、うん。確実じゃないけどでも……。
協力してくれる?」
「もちろんだ。何か策が?」
…………驚いた。
桜の勇気に称賛せずにはいられない。
恐怖に泣き寝入りしかできない女性が多い中、出会いのチャンスを最大限に生かして道を切り開こうとする。
美しく聡明で、尚且つたおやかな入れ物に似合わぬ強い心。
この魅力に惹かれない男がいたら会ってみたい。
ちらりと左手に指輪を嵌めた友人の様子を伺う。
「そのくらいなら協力できるけど……。
いいの?もし違ってたら……。」
明らかに男であろう犯人に憎悪が発生する。
この娘に想いを寄せて眺めていた男のカウントダウンが目に見える様だ。
見ているだけじゃ満たされず、接触を試みる。
それでも焦がれてやまない想いの先にある行動は、男の欲望そのものでしか無い。
かっと熱いものが込み上げる。
男と自分への嫌悪と憤怒。
「桜ちゃんに犯人の心当たりはあるの?」
友人の言葉に桜は少し沈黙する。
「たぶん、だけど……。50%くらいの確率でなら」
思わず目を見開いた。
「本当か?!桜!」
俺の剣幕に、桜はその細い身体をびくつかせた。
「う、うん。確実じゃないけどでも……。
協力してくれる?」
「もちろんだ。何か策が?」
…………驚いた。
桜の勇気に称賛せずにはいられない。
恐怖に泣き寝入りしかできない女性が多い中、出会いのチャンスを最大限に生かして道を切り開こうとする。
美しく聡明で、尚且つたおやかな入れ物に似合わぬ強い心。
この魅力に惹かれない男がいたら会ってみたい。
ちらりと左手に指輪を嵌めた友人の様子を伺う。
「そのくらいなら協力できるけど……。
いいの?もし違ってたら……。」