【SR】秘密
そして、あたしの誕生日。
いつもより早く店に向かう。
常連さんから同伴のお誘いがあったけど、準備があるからお店でね、と断った。
「おはよーございまーす」
今日で最後になるかもしれないドアを押し開く。
「おはよう、桜ちゃん!今日は期待してるよ~。
指名客、わかってるだけでどのくらい?」
店長と打ち合わせをして支度に入る。
胸元が開いた白の光沢のあるミニチャイナ。
左側には深いスリットが入っている。
シルバーのラメが入ったピンクの18センチヒールのミュールに足を通す。
耳元には淡いピンクの大きな羽根のふわふわしたピアス。
ネイルと同じ色のグロスを唇にのせてから、ヘアメイクさんに髪をふわりとアップにしてもらう。
鏡の中のあたしは、昼のあたしが見当たらない。
「桜ちゃん、お願いしまーす!指名です」
「はぁい!」
バースデーイベントと言っても、店内にポスターが貼られる程度。
あとはボトルが入る度に仰々しく店内にアナウンスが入るだけ。
「ヤマト、今日もありがとう!」
ほぼ毎日一発目に来てくれる太い客は当然の様に今日も来てくれた。
「桜、誕生日おめでとう。
これ、プレゼント、帰ってから開けて。
あと、ドンペリもね」
いつもより早く店に向かう。
常連さんから同伴のお誘いがあったけど、準備があるからお店でね、と断った。
「おはよーございまーす」
今日で最後になるかもしれないドアを押し開く。
「おはよう、桜ちゃん!今日は期待してるよ~。
指名客、わかってるだけでどのくらい?」
店長と打ち合わせをして支度に入る。
胸元が開いた白の光沢のあるミニチャイナ。
左側には深いスリットが入っている。
シルバーのラメが入ったピンクの18センチヒールのミュールに足を通す。
耳元には淡いピンクの大きな羽根のふわふわしたピアス。
ネイルと同じ色のグロスを唇にのせてから、ヘアメイクさんに髪をふわりとアップにしてもらう。
鏡の中のあたしは、昼のあたしが見当たらない。
「桜ちゃん、お願いしまーす!指名です」
「はぁい!」
バースデーイベントと言っても、店内にポスターが貼られる程度。
あとはボトルが入る度に仰々しく店内にアナウンスが入るだけ。
「ヤマト、今日もありがとう!」
ほぼ毎日一発目に来てくれる太い客は当然の様に今日も来てくれた。
「桜、誕生日おめでとう。
これ、プレゼント、帰ってから開けて。
あと、ドンペリもね」