That's because I love you.
幸せなはずなのに
12月初旬。
まりあがバイトやら勉強やらで忙しそうにしているため、最近明広は彼女とろくに会えていなかった。
(…最近会えてないなー…。)
3限の授業を終え大学の廊下を歩く明広の心には、ヒュウー、と渇いた風が吹き荒れていた。
まりあの笑顔を見たい、くだらない話をし合って癒されたい、などとぼーっと考えながら歩いていると、大学全体で4限目が休講になったという知らせの放送が流れてきた。
思い立った明広は、まりあに電話を掛けてみることにする。
『…もしもし…っ。』
「…まりあ?今放送聞いた?」
『はい。休講になったって…。』
「これから会える?」
『ぁ…16時半からバイトなので、あんまり時間がなくて…。』
「…………。」
(…今日も会えないのかよ。)
何故かムッとしてしまった明広は、感情の籠らない声色で続ける。
「…そろそろ溜まってるんだけど。16時半なら、ホテル行く時間くらいあるだろ。」
『……はい。わかりました…。』
明広の言葉に、まりあは異議を唱えることもなく、すぐに了承してくれた。
まりあがバイトやら勉強やらで忙しそうにしているため、最近明広は彼女とろくに会えていなかった。
(…最近会えてないなー…。)
3限の授業を終え大学の廊下を歩く明広の心には、ヒュウー、と渇いた風が吹き荒れていた。
まりあの笑顔を見たい、くだらない話をし合って癒されたい、などとぼーっと考えながら歩いていると、大学全体で4限目が休講になったという知らせの放送が流れてきた。
思い立った明広は、まりあに電話を掛けてみることにする。
『…もしもし…っ。』
「…まりあ?今放送聞いた?」
『はい。休講になったって…。』
「これから会える?」
『ぁ…16時半からバイトなので、あんまり時間がなくて…。』
「…………。」
(…今日も会えないのかよ。)
何故かムッとしてしまった明広は、感情の籠らない声色で続ける。
「…そろそろ溜まってるんだけど。16時半なら、ホテル行く時間くらいあるだろ。」
『……はい。わかりました…。』
明広の言葉に、まりあは異議を唱えることもなく、すぐに了承してくれた。