That's because I love you.
すれ違う心
それから、約二週間が過ぎた。
相変わらずまりあは忙しく明広もバイトを増やしたため、休講で空いた時間にホテルに行ったあの日から、二人は顔を合わせることすらほとんど無かった。
12月中旬。
講義を終えた明広は大学を後にするため、森と共にキャンパス内を歩いていた。
「もうすぐクリスマスだなぁ~!御木本はまりあちゃんとどっか行くん?」
「高層ホテルのディナーは予約したけど、他は特に決めてない。」
「はぁ~?今から決めんの?早くしねーと、予約とか…」
「別に何処も行くつもりないよ、人混み苦手だし。まりあも散歩で良いって言ってたし。」
「さ…散歩ッ!?まりあちゃん、無欲過ぎる…!おい、プレゼントくらいは買ってあげたんだろうなぁ!?」
「…それは…まぁ。…買った。」
「…!!お、おぉう!ちょっとだけ見直したぜ…!」
「見直さなくてもいいよ、別に。」
「な~、何買ったん!?」
「別に…大した物じゃないし。森は?」
「俺も勿論買ったぜ~。ポプ子のでけぇ人形!抱き枕よりでっけぇの~。」
「…お前のプレゼントの趣味の悪さは群を抜いてるな。彼女に少し同情した。」
「何でだよ!かわいーだろ、ポプ子!」
森はそう憤った後、隣を無表情で歩く明広をちらっと見やる。
相変わらずまりあは忙しく明広もバイトを増やしたため、休講で空いた時間にホテルに行ったあの日から、二人は顔を合わせることすらほとんど無かった。
12月中旬。
講義を終えた明広は大学を後にするため、森と共にキャンパス内を歩いていた。
「もうすぐクリスマスだなぁ~!御木本はまりあちゃんとどっか行くん?」
「高層ホテルのディナーは予約したけど、他は特に決めてない。」
「はぁ~?今から決めんの?早くしねーと、予約とか…」
「別に何処も行くつもりないよ、人混み苦手だし。まりあも散歩で良いって言ってたし。」
「さ…散歩ッ!?まりあちゃん、無欲過ぎる…!おい、プレゼントくらいは買ってあげたんだろうなぁ!?」
「…それは…まぁ。…買った。」
「…!!お、おぉう!ちょっとだけ見直したぜ…!」
「見直さなくてもいいよ、別に。」
「な~、何買ったん!?」
「別に…大した物じゃないし。森は?」
「俺も勿論買ったぜ~。ポプ子のでけぇ人形!抱き枕よりでっけぇの~。」
「…お前のプレゼントの趣味の悪さは群を抜いてるな。彼女に少し同情した。」
「何でだよ!かわいーだろ、ポプ子!」
森はそう憤った後、隣を無表情で歩く明広をちらっと見やる。