That's because I love you.
裏庭に移動すると、まりあは胸の前で両手をぎゅっと握り、緊張で体を震わせながらも明広の目をしっかりと見て、か弱い声を絞り出した。
「…御木本さんのことが、好きです…。わ…私と、付き合って頂けませんか…っ…。」
かたかたと震えながら目をぎゅっと瞑り自分の返答を待つまりあを、明広は見つめる。
(…男慣れなんて言葉には程遠いウブさ。ガチ恋感と処女感、どっちも丸出し。普段なら即断る部類の女なのに…何で迷うんだ。何で……嬉しいなんて、思うんだよ…。)
(…女に本気になられたって面倒くさいだけだろ…血迷ったのか?僕は。…でも、丁度馬鹿っぽい女に飽きが来てた所だし…。)
頭の中で無理矢理、そう結論付ける。
自分の胸の勝手な高鳴りに背中を押され、明広は返答の言葉を紡ぐ。
「…僕の素行の悪さは知ってる?女関連の。」
「…はい。お友達に聞いて…。」
「…大切に出来ないけど、いいの?」
「…いいです…。御木本さんと…一緒の時間、過ごしたいです…っ。」
「………。…ならいいよ。付き合っても。」
「……ほんと…ですか…。」
「…まぁ、うん。」
「……っ…。」
ぼろぼろっ、とまりあの大きな目から涙が溢れ落ちる。
「…うわ。ちょっと、泣かなくても…。」
「…だって…っ。うれ、うれし…っ。ありがと…ございます、御木本さん…っ!」
「…わかったから。今時珍し過ぎるでしょ君。」
「珍し…?」
「今時居ないよ、君みたいな純粋無垢な子。…もしかして演技?嘘泣き?」
「…むぅ~…!嘘泣きなんてできないです~。」
まりあは泣きながらも、心から幸せそうにふにゃっと笑った。
その笑顔が余りにも可愛くて、思わず心臓がドキッと大きく跳ねてしまう。
(…割と最低なこと言ってる僕に、怒るどころか笑ってる。…何で僕なんかが好きなんだ?…何で僕なんかと付き合えて、そんなに嬉しいんだよ…?)
久しく感じていなかったときめきが胸に広がる中、明広は彼女の眩しい笑顔から思わず目を逸らした。
「…御木本さんのことが、好きです…。わ…私と、付き合って頂けませんか…っ…。」
かたかたと震えながら目をぎゅっと瞑り自分の返答を待つまりあを、明広は見つめる。
(…男慣れなんて言葉には程遠いウブさ。ガチ恋感と処女感、どっちも丸出し。普段なら即断る部類の女なのに…何で迷うんだ。何で……嬉しいなんて、思うんだよ…。)
(…女に本気になられたって面倒くさいだけだろ…血迷ったのか?僕は。…でも、丁度馬鹿っぽい女に飽きが来てた所だし…。)
頭の中で無理矢理、そう結論付ける。
自分の胸の勝手な高鳴りに背中を押され、明広は返答の言葉を紡ぐ。
「…僕の素行の悪さは知ってる?女関連の。」
「…はい。お友達に聞いて…。」
「…大切に出来ないけど、いいの?」
「…いいです…。御木本さんと…一緒の時間、過ごしたいです…っ。」
「………。…ならいいよ。付き合っても。」
「……ほんと…ですか…。」
「…まぁ、うん。」
「……っ…。」
ぼろぼろっ、とまりあの大きな目から涙が溢れ落ちる。
「…うわ。ちょっと、泣かなくても…。」
「…だって…っ。うれ、うれし…っ。ありがと…ございます、御木本さん…っ!」
「…わかったから。今時珍し過ぎるでしょ君。」
「珍し…?」
「今時居ないよ、君みたいな純粋無垢な子。…もしかして演技?嘘泣き?」
「…むぅ~…!嘘泣きなんてできないです~。」
まりあは泣きながらも、心から幸せそうにふにゃっと笑った。
その笑顔が余りにも可愛くて、思わず心臓がドキッと大きく跳ねてしまう。
(…割と最低なこと言ってる僕に、怒るどころか笑ってる。…何で僕なんかが好きなんだ?…何で僕なんかと付き合えて、そんなに嬉しいんだよ…?)
久しく感じていなかったときめきが胸に広がる中、明広は彼女の眩しい笑顔から思わず目を逸らした。