That's because I love you.
再会
入学して、一ヶ月弱が経った頃。
ふわふわとウェーブが掛かった眩い天然の金髪をたなびかせ、まりあは午後の講義を受けるため食堂から講義室へと移動していた。
隣には、入学して早々に仲良くなった友人、高橋 華(タカハシ ハナ)が居た。
身長154㎝、まりあ程ではないが小柄。
茶髪のメッシュヘアと派手な服装が似合う所謂"ギャル"だが明るく優しい子で、他大学に通う現在の彼氏は、18歳にして既に5人目の彼氏である。
熱しやすく冷めやすい、恋多き女子だ。
「ねぇまりあ、今日の放課後空いてる?」
「うんっ。今日はバイトない日だよ~。」
「やりぃ!ねー、買い物付き合ってくんない?エロい下着買いに行きたいの~っ!」
「ふふ…っ。もぅ~華ちゃん、声大きいよぉ。」
「普通だってぇ~!…って、やば!本鈴までもう時間ない!急ご、まりあ!」
「え…もうそんな時間?うん、走ろ…っ!」
二人で小走りで移動していると、まりあはふいに曲がり角から出て来た男性と派手にぶつかってしまう。
「………!」
「…きゃ…っ!」
バランスを崩して倒れたまりあの目の前に、参考書と数枚の書類がバサッと落ちた。
ぶつかってしまった男性が落としたものだと瞬時に判断したまりあは、慌ててそれを拾い集める。
「…ごめんなさい…!急いでて…っ。」
「まりあ、大丈夫!?」
「だいじょぶ、へいき…っ。ほんとにごめんなさ…、………。」
拾った書類は、大学からの連絡事項が書かれたものらしかった。
"学生氏名"の欄に書かれていたのはーーー"御木本 明広"の文字。
「…僕こそごめん。大丈夫?」
思わず固まってしまうまりあの横に、先程自分とぶつかってしまった男性がしゃがむ。
恐る恐る横を見やると、そこには無表情で落とした参考書を拾う男が居た。
直毛の銀髪、鼻筋の通った端正な顔立ち。
こちらに向き直り自分を視界に入れた感情の灯らない瞳は、深い青色をしていた。
ふわふわとウェーブが掛かった眩い天然の金髪をたなびかせ、まりあは午後の講義を受けるため食堂から講義室へと移動していた。
隣には、入学して早々に仲良くなった友人、高橋 華(タカハシ ハナ)が居た。
身長154㎝、まりあ程ではないが小柄。
茶髪のメッシュヘアと派手な服装が似合う所謂"ギャル"だが明るく優しい子で、他大学に通う現在の彼氏は、18歳にして既に5人目の彼氏である。
熱しやすく冷めやすい、恋多き女子だ。
「ねぇまりあ、今日の放課後空いてる?」
「うんっ。今日はバイトない日だよ~。」
「やりぃ!ねー、買い物付き合ってくんない?エロい下着買いに行きたいの~っ!」
「ふふ…っ。もぅ~華ちゃん、声大きいよぉ。」
「普通だってぇ~!…って、やば!本鈴までもう時間ない!急ご、まりあ!」
「え…もうそんな時間?うん、走ろ…っ!」
二人で小走りで移動していると、まりあはふいに曲がり角から出て来た男性と派手にぶつかってしまう。
「………!」
「…きゃ…っ!」
バランスを崩して倒れたまりあの目の前に、参考書と数枚の書類がバサッと落ちた。
ぶつかってしまった男性が落としたものだと瞬時に判断したまりあは、慌ててそれを拾い集める。
「…ごめんなさい…!急いでて…っ。」
「まりあ、大丈夫!?」
「だいじょぶ、へいき…っ。ほんとにごめんなさ…、………。」
拾った書類は、大学からの連絡事項が書かれたものらしかった。
"学生氏名"の欄に書かれていたのはーーー"御木本 明広"の文字。
「…僕こそごめん。大丈夫?」
思わず固まってしまうまりあの横に、先程自分とぶつかってしまった男性がしゃがむ。
恐る恐る横を見やると、そこには無表情で落とした参考書を拾う男が居た。
直毛の銀髪、鼻筋の通った端正な顔立ち。
こちらに向き直り自分を視界に入れた感情の灯らない瞳は、深い青色をしていた。