That's because I love you.
賑やかな夕食と、その後の孤独
まりあの誕生日から二週間程が経った、ある日。
朝、まりあは部屋を出る前、本棚に飾ってある明広から貰った花を眺めていた。
それは最近のまりあの、毎朝の日課となっていた。
(…うん。やっぱり長持ち剤使って良かった…まだまだ元気でキレイ…っ!)
「じゃぁ行ってくるね。」
幸せそうな笑顔でそう呟いた後、まりあは部屋を出る。
最近、明広はずっと多忙な日々を送っていた。
というのも、彼の育ての親の仕事が急に忙しくなったため家事が全て明広にのし掛かり、バイト先の店長には"貴重な人員が数人欠けた、マジ死ぬ助けて"と懇願された挙げ句強制的にシフトを増やされ、その上大学の講義のレポートも数個重なっているらしいのだ。
そのため放課後や休日のデートは長らく出来ていなかったが、今日はそれを悪く思ったらしい明広から、昼食を一緒に食べようと誘われていた。
まりあは大学に向かう電車の中でも、講義を受けている最中も、ずっと頬が緩むのを堪えそわそわとしていたのだった。
朝、まりあは部屋を出る前、本棚に飾ってある明広から貰った花を眺めていた。
それは最近のまりあの、毎朝の日課となっていた。
(…うん。やっぱり長持ち剤使って良かった…まだまだ元気でキレイ…っ!)
「じゃぁ行ってくるね。」
幸せそうな笑顔でそう呟いた後、まりあは部屋を出る。
最近、明広はずっと多忙な日々を送っていた。
というのも、彼の育ての親の仕事が急に忙しくなったため家事が全て明広にのし掛かり、バイト先の店長には"貴重な人員が数人欠けた、マジ死ぬ助けて"と懇願された挙げ句強制的にシフトを増やされ、その上大学の講義のレポートも数個重なっているらしいのだ。
そのため放課後や休日のデートは長らく出来ていなかったが、今日はそれを悪く思ったらしい明広から、昼食を一緒に食べようと誘われていた。
まりあは大学に向かう電車の中でも、講義を受けている最中も、ずっと頬が緩むのを堪えそわそわとしていたのだった。