恋を知った日
第三章
「んん〜!!やっと試験終わった〜!!」
「今回は珍しく集中してたからな。」
「ほんとそれだよー。甘いもの食べたーい!!」
試験が終わりお互いほっとしていた時にその一言が聞こえた。
(・・・これはチャンスなのでは??)
そう思い健は
「そしたら甘いもの食べに行かね??確か駅前に新しいクレープ屋出来たらしいし。」
内心緊張しながら普段通り接するように夏葉に聞いてみたが
「おぉー!!いいね!!行こいこ!!」
思ったより好感触でよかった。
いや、夏葉の事だから食欲にしか目がいってないのかもしれない。
この機会に夏葉に恋愛関係で質問するのもいいかもしれない。
そう思いながら帰る準備をしていた。
夏葉と外に出てみると少し雲がかかっていた。
「雨。降りそうだな。」
「そうだねー。自転車置いてこうかな??」
「駅も近いしいいんじゃね??」
そして2人は徒歩で駅に向かった。
海は部活で来れないらしい。
2人はたまたま部活の休みが重なり、クレープ屋に行ける。
こんなことは年に2.3回しかないだろう。
「健は試験どうだった??」
「んー。多分いつも通り。夏葉は??」
「私もある意味いつも通りだよー・・・」
健は学内でも上位の成績を取っている。
大学も偏差値が60を超える大学を狙っている。
夏葉は学内で平均より少し下くらいの成績だ。
大学は行きたいとは思っているが、何をしたいのかが明確になっていない為まだ決まっていない。
「てか試験やっと終わったのにこんな話やめよー!!そういえば後1週間くらいで七夕祭りじゃん。」
「そういえばそうだなー」
「なんでそんな素っ気ないのー。健から誘ったんじゃんー。」
「素っ気なくはないぞ。いつも通り。」
「なにそれー。」
試験期間は期間内に試合があったため健は活動していたのでこうやって夏葉と帰るのも久しぶりだ。
(やっぱ夏葉と帰るの楽しいな・・・)
話しているとあっという間に駅に着いた。
「私はチョコバナナー!!」
「そしたら俺はいちごのホイップで。」
クレープを受け取ったところで他のクラスの女子が話しかけてきた。
「夏葉ー。相変わらず安西くんと仲いいねー。付き合ってないの??」
と少し茶化されたように話しかけられた。
「違うってー。健はそういうのじゃないよー」
少し笑いながら夏葉は返事した。
横で健は
(やっぱ恋愛感情とかは無いのかな・・・)
と少し残念そうに言った。
同級生に別れを告げ、家に向かって歩いていると雨が降ってきた。
「やばっ。雨降ってきちゃった。今日傘無いんだよー・・・」
「そしたら入るか??」
と優しく健が傘を差し出す。
「健ありがとー!!」
笑顔で夏葉が傘の中に入る。
たった5cmの距離。されど5cmの距離。
健にはここから踏み出すことが出来なかった。
「そういえばさー。健は彼女とか作んないの??」
「えっ??」
突然夏葉にそんな事を言われて少し健は驚いた様子を見せた。
「さっき同じクラスの子が言ってたからさー。そこんとこどうなの??」
と少し笑いながら顔を覗き込んでくる。
「そういうのはないって。前も話したぞ??」
「あれそうだったっけ??」
「てか逆に夏葉はどうなんだよ。」
「へ?私??」
少しキョトンとした様子で夏葉が返事をする。
「私もそういうのはないってー。てかまだ恋愛自体がよく分かってないし。」
「夏葉らしいな。」
健は少し残念そうな雰囲気を醸し出したが夏葉にバレる様子はない。
そして家に着いた。
「健傘ありがとねー!!今度何か奢るよー!!」
「あいよ。また明日な。」
「じゃあねー!!」
元気に返事をし夏葉は家に入った。
「んん〜!!やっと試験終わった〜!!」
「今回は珍しく集中してたからな。」
「ほんとそれだよー。甘いもの食べたーい!!」
試験が終わりお互いほっとしていた時にその一言が聞こえた。
(・・・これはチャンスなのでは??)
そう思い健は
「そしたら甘いもの食べに行かね??確か駅前に新しいクレープ屋出来たらしいし。」
内心緊張しながら普段通り接するように夏葉に聞いてみたが
「おぉー!!いいね!!行こいこ!!」
思ったより好感触でよかった。
いや、夏葉の事だから食欲にしか目がいってないのかもしれない。
この機会に夏葉に恋愛関係で質問するのもいいかもしれない。
そう思いながら帰る準備をしていた。
夏葉と外に出てみると少し雲がかかっていた。
「雨。降りそうだな。」
「そうだねー。自転車置いてこうかな??」
「駅も近いしいいんじゃね??」
そして2人は徒歩で駅に向かった。
海は部活で来れないらしい。
2人はたまたま部活の休みが重なり、クレープ屋に行ける。
こんなことは年に2.3回しかないだろう。
「健は試験どうだった??」
「んー。多分いつも通り。夏葉は??」
「私もある意味いつも通りだよー・・・」
健は学内でも上位の成績を取っている。
大学も偏差値が60を超える大学を狙っている。
夏葉は学内で平均より少し下くらいの成績だ。
大学は行きたいとは思っているが、何をしたいのかが明確になっていない為まだ決まっていない。
「てか試験やっと終わったのにこんな話やめよー!!そういえば後1週間くらいで七夕祭りじゃん。」
「そういえばそうだなー」
「なんでそんな素っ気ないのー。健から誘ったんじゃんー。」
「素っ気なくはないぞ。いつも通り。」
「なにそれー。」
試験期間は期間内に試合があったため健は活動していたのでこうやって夏葉と帰るのも久しぶりだ。
(やっぱ夏葉と帰るの楽しいな・・・)
話しているとあっという間に駅に着いた。
「私はチョコバナナー!!」
「そしたら俺はいちごのホイップで。」
クレープを受け取ったところで他のクラスの女子が話しかけてきた。
「夏葉ー。相変わらず安西くんと仲いいねー。付き合ってないの??」
と少し茶化されたように話しかけられた。
「違うってー。健はそういうのじゃないよー」
少し笑いながら夏葉は返事した。
横で健は
(やっぱ恋愛感情とかは無いのかな・・・)
と少し残念そうに言った。
同級生に別れを告げ、家に向かって歩いていると雨が降ってきた。
「やばっ。雨降ってきちゃった。今日傘無いんだよー・・・」
「そしたら入るか??」
と優しく健が傘を差し出す。
「健ありがとー!!」
笑顔で夏葉が傘の中に入る。
たった5cmの距離。されど5cmの距離。
健にはここから踏み出すことが出来なかった。
「そういえばさー。健は彼女とか作んないの??」
「えっ??」
突然夏葉にそんな事を言われて少し健は驚いた様子を見せた。
「さっき同じクラスの子が言ってたからさー。そこんとこどうなの??」
と少し笑いながら顔を覗き込んでくる。
「そういうのはないって。前も話したぞ??」
「あれそうだったっけ??」
「てか逆に夏葉はどうなんだよ。」
「へ?私??」
少しキョトンとした様子で夏葉が返事をする。
「私もそういうのはないってー。てかまだ恋愛自体がよく分かってないし。」
「夏葉らしいな。」
健は少し残念そうな雰囲気を醸し出したが夏葉にバレる様子はない。
そして家に着いた。
「健傘ありがとねー!!今度何か奢るよー!!」
「あいよ。また明日な。」
「じゃあねー!!」
元気に返事をし夏葉は家に入った。