恋を知った日
家に着いて服を着替えた後、夏葉は好きな風呂に入った。
「あぁー!!気持ちいー!!」

学校から帰ってきて風呂に入るのが夏葉の日課だ。
湯に浸かって今日の学校の事などを思い出す。
(さっきは健に彼氏がどーとか聞かれたけど私は健と仲良く話せてればいいやー)

と考えていたがふとあることに気づいた。
(でも健ってよく後輩とは同級生に告白されてるよね??やっぱモテるなー)

今までの生活で夏葉の横には必ず健がいた。

もし健が誰かと付き合ってしまったら??
私はどうすればいいの??
健とはこれからも仲良く話していたい。
健がいないことなんて考えられない。

(今日の私どうしちゃったんだろ。)
夏葉はこの感情が何か分からなかった。
今までの長い付き合いの中で健がいることが当たり前になっていた。
いなくなってしまった事なんて考えられない。

(もー!!なんか今日は変だ。ご飯まで寝てよ。)
風呂から出て髪を乾かし夏葉は部屋にむかい、ベッドに飛び込んだ。
(健がいない生活なんて考えられないよ・・・)

そんな事を考えながら寝転んでいると試験の疲れもあり、いつの間にか眠りに落ちていた。
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