恋は塩味(ねこ神様のお通り・失恋ファンタジー)
蜜月期
<礼智との共同作業・蜜月期・1>
調理台で、
礼智は私の切り分けたケーキを
一口食べると
「うん・・やっぱりおいしい」
満面の笑顔をみせてくれた。
魔法のお菓子は幸福を引き寄せる。
私は彼の隣に座った。
「コンクールに出そうと思っているのだけれど・・
いろいろ試行錯誤で・・」
「そうなんだ・・
でも、このケーキは驚きとか、
華やかさがないよね」
知らない人にいきなり批評・指摘されて、私は軽く戸惑いを持った。
その様子を見て、彼はうなずき微笑んだ。
「僕はケーキの食べ歩きが趣味でさ、これ見る?」
彼はスマホを取り出して、画像をいっぱい見せてくれた。
彼のケーキコレクション・・
色とりどりに、美しい貴婦人が
ドレスで着飾ったように華やかだ。
「君のは見た目が地味だよね。
味はいいけど・・
フランス・ドイツ・オーストリアなんかの郷土料理は素朴で、その良さもあるけど、
コンクールは華やかさがないと、
審査員の目がいかないよね」
この人は通訳をやるくらいだから、ヨーロッパの事はよく知っているのだろう。
「パリのケーキは・・どんな感じですか?」
礼智はスマホの画面をスクロールして、いろいろな画像を見せてくれた。
調理台で、
礼智は私の切り分けたケーキを
一口食べると
「うん・・やっぱりおいしい」
満面の笑顔をみせてくれた。
魔法のお菓子は幸福を引き寄せる。
私は彼の隣に座った。
「コンクールに出そうと思っているのだけれど・・
いろいろ試行錯誤で・・」
「そうなんだ・・
でも、このケーキは驚きとか、
華やかさがないよね」
知らない人にいきなり批評・指摘されて、私は軽く戸惑いを持った。
その様子を見て、彼はうなずき微笑んだ。
「僕はケーキの食べ歩きが趣味でさ、これ見る?」
彼はスマホを取り出して、画像をいっぱい見せてくれた。
彼のケーキコレクション・・
色とりどりに、美しい貴婦人が
ドレスで着飾ったように華やかだ。
「君のは見た目が地味だよね。
味はいいけど・・
フランス・ドイツ・オーストリアなんかの郷土料理は素朴で、その良さもあるけど、
コンクールは華やかさがないと、
審査員の目がいかないよね」
この人は通訳をやるくらいだから、ヨーロッパの事はよく知っているのだろう。
「パリのケーキは・・どんな感じですか?」
礼智はスマホの画面をスクロールして、いろいろな画像を見せてくれた。