恋は塩味(ねこ神様のお通り・失恋ファンタジー)
不幸の連鎖・第3弾
<不幸の連鎖・第3弾・その1>
いつの間にか眠っていたらしい。
「お客さん・・お客さん・・」
運転手の声に、気が付いた。
「着きましたよ。ここでいいですか?」
「あ・・はい」
見覚えのある門、次にタクシーの料金メーターを見た。
酒酔いがいっぺんにぶっ飛ぶ金額・・・・
「支払いは・・カードでいいですか?」
私は小さな声で言った。
片手に靴、裸足で、
重い砂の詰まったような体を引きずるように歩いて、
おばあちゃんちの玄関についた。
鍵の隠し場所・・・植木鉢の下だ。
探す前に、ガラッと玄関の引き戸が開いた。
「お帰り、みれい」
あの・・夢のイケメン王子さまが、
暗がりの玄関のたたきに立っていた。
いや、私の花婿か?
王子は紺のパーカーにジーンズ、
腰に銀チェーンをつけた、
今時のファッション兄ちゃんだった。
髪は黒に赤と茶のメッシュでおしゃれで・・長髪。
黒縁の眼鏡をかけていた。
うーん・・まだ酔いが冷めていないのかな。
「トイレ行く」
私は王子を押しのけて、廊下の先のトイレに走った。
いつの間にか眠っていたらしい。
「お客さん・・お客さん・・」
運転手の声に、気が付いた。
「着きましたよ。ここでいいですか?」
「あ・・はい」
見覚えのある門、次にタクシーの料金メーターを見た。
酒酔いがいっぺんにぶっ飛ぶ金額・・・・
「支払いは・・カードでいいですか?」
私は小さな声で言った。
片手に靴、裸足で、
重い砂の詰まったような体を引きずるように歩いて、
おばあちゃんちの玄関についた。
鍵の隠し場所・・・植木鉢の下だ。
探す前に、ガラッと玄関の引き戸が開いた。
「お帰り、みれい」
あの・・夢のイケメン王子さまが、
暗がりの玄関のたたきに立っていた。
いや、私の花婿か?
王子は紺のパーカーにジーンズ、
腰に銀チェーンをつけた、
今時のファッション兄ちゃんだった。
髪は黒に赤と茶のメッシュでおしゃれで・・長髪。
黒縁の眼鏡をかけていた。
うーん・・まだ酔いが冷めていないのかな。
「トイレ行く」
私は王子を押しのけて、廊下の先のトイレに走った。