恋は塩味(ねこ神様のお通り・失恋ファンタジー)

不幸の連鎖・第4弾

<不幸の連鎖・第4弾・その1>

ようやくトイレから解放されると、そのまま居間でぶっ倒れていた。
どうやらまた、眠っていたらしい。

ブーン・・ブーン
スマホのマナーモードの振動音。

母からだった。
「みれいちゃん、お婆ちゃんが亡くなったの・・・
聞いている?」

老衰・・寝た状態で・・
職員さんが声をかけた時はすでに亡くなっていたそうだ。

「天寿をまっとうしたんだよね」
母が泣きながら言った。

「お通夜とかお葬式の話もしないと・・
あんたにも手伝ってもらうけど、大丈夫?」

「うん・・わかった。今、おばあちゃんちにいるから。すぐ施設にいく」
私は急いで雨戸を開けた。
午後の庭は陽が降り注ぎ、小鳥のさえずりがよく聞こえていた。

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