恋は塩味(ねこ神様のお通り・失恋ファンタジー)
<不幸の連鎖・その5>
礼智が立っていた。
礼智が白のタキシードを着て、
王子様のようだ。
もう、私の届く世界に彼はいない・・・
豪華なカラードレスを着た女性が、介添えの人と一緒に歩いてきた。
お嫁さんだろう・・
髪にいっぱいの花飾りをつけた、可愛らしい人だった。
手には、ドレスと同色の長いリボンが垂れ下がるブーケ。
あの人の手は・・・
やけどや切り傷はないのだろう。
礼智は花嫁さんに微笑み、その手を取った。
ふたりは扉を開けて・・・・
満場の拍手に包まれて・・
扉の向こうに消えた。
扉が閉まった時
私の心が空っぽになった。
何もかも消えた。
ブラックホールに吸い込まれたように。
涙はでない。
そして、自分の傷だらけの手を見た。
礼智が立っていた。
礼智が白のタキシードを着て、
王子様のようだ。
もう、私の届く世界に彼はいない・・・
豪華なカラードレスを着た女性が、介添えの人と一緒に歩いてきた。
お嫁さんだろう・・
髪にいっぱいの花飾りをつけた、可愛らしい人だった。
手には、ドレスと同色の長いリボンが垂れ下がるブーケ。
あの人の手は・・・
やけどや切り傷はないのだろう。
礼智は花嫁さんに微笑み、その手を取った。
ふたりは扉を開けて・・・・
満場の拍手に包まれて・・
扉の向こうに消えた。
扉が閉まった時
私の心が空っぽになった。
何もかも消えた。
ブラックホールに吸い込まれたように。
涙はでない。
そして、自分の傷だらけの手を見た。