恋は塩味(ねこ神様のお通り・失恋ファンタジー)
<ねこ神との生活・その3>

ねこ神に試したい事・パート2

またたびの粉末が空に舞う。

ねこ神は・・サビは・・
あっという間に猫の姿になってしまった。
草むらでゴロゴロしてもだえている。
私はサビのそばに行って、背中をなでた。

ついでにお腹もモフモフする。
「サビちゃん、かわいい。」

サビはまたたび効果で、うっとりと腹を出して、背を草にこすりつけている。
完璧に酒に酔った状態だ。

「これって・・あんたの弱点だよね」
またたび粉末の入ったビニール袋をポケットにしまった。

そして私は
目を半ば閉じているサビをだっこして、肉球のおててを握った。
「寂しくないよ。一緒にいてくれるから」

それから
小さな頭に唇をつけると、サビは耳を少し伏せた。
サビはお日様の匂いがする。

明日は獣医さんの予約とって、
ワクチン注射と、のみ駆除をしてもらおう。

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