振り返ると、あなたは

「おにいちゃん、おかあさんがこわいからしんじゃったのかな」

「どうして?」

「ぴあのひけないと、おかあさんおにいちゃんのことおこるの。ゆづきはさいしょからひけないから、おかあさんもあきらめたの」
結月は言った。

「んー。どうだろうね。でも、ゆづきには、はるとがいっしょだよ?」

「うん」結月は霜で顔を赤らめていた。早くバスに乗せてあげたい。
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