ブラッド★プリンス〜吸血鬼と女神の秘密〜
目を覚ましたルキくんが、倒れ込む私を抱き支えてくれる。
はいずりながらもがくナチと、胸を押さえながら動けなくなるドラレス伯爵。その姿を見守って、まぶたが落ちていく。
「どうしてこんなこと……! 守りたいって、言っただろ……」
苦しそうに、ルキくんが私の手を取る。とてもあたたかい。
「私も……みんなを、守りたかった。これで、ぜんぶ……終わる」
目の前がかすんで、呼吸が小さくなってきた。
「ジュリに出会って、初めて知った。誰かを想うこと。こんなに胸が苦しくなること」
肩を抱きながら、ルキくんがおでこを合わせる。
その言葉を聞けた私は、世界一の幸せ者だ。
ノエルくんが近付いてきて、ほとんど意識のない私に視線を落とす。
「黒呪団は封印されたのに、もやもやするのはどうしてかな。全然、嬉しくないや」
震えながら手を伸ばすと、優しく掴んでくれる。やっぱり、ノエルくんとも友達になりたかったな。
はいずりながらもがくナチと、胸を押さえながら動けなくなるドラレス伯爵。その姿を見守って、まぶたが落ちていく。
「どうしてこんなこと……! 守りたいって、言っただろ……」
苦しそうに、ルキくんが私の手を取る。とてもあたたかい。
「私も……みんなを、守りたかった。これで、ぜんぶ……終わる」
目の前がかすんで、呼吸が小さくなってきた。
「ジュリに出会って、初めて知った。誰かを想うこと。こんなに胸が苦しくなること」
肩を抱きながら、ルキくんがおでこを合わせる。
その言葉を聞けた私は、世界一の幸せ者だ。
ノエルくんが近付いてきて、ほとんど意識のない私に視線を落とす。
「黒呪団は封印されたのに、もやもやするのはどうしてかな。全然、嬉しくないや」
震えながら手を伸ばすと、優しく掴んでくれる。やっぱり、ノエルくんとも友達になりたかったな。