ブラッド★プリンス〜吸血鬼と女神の秘密〜
「彼らを見て、心が生まれたのではないでしょうか」
「……こころ?」
「人間の心は、儚く美しいものですから。時として、しかるべき判断をにぶらせます。小嶺さま、どうか……」
ふっと体の力が抜けてく。
このまま、死ぬんだ。
ルキくんの顔が近付いて、そっと唇が触れる。
唇に残っていた命の水は、一度止まった小さな鼓動を再びよみがえらせた。
純血の女神は息絶えて、1人の少女を生む。
白川村に伝わる伝説がひとつ、消滅することとなった。
「……こころ?」
「人間の心は、儚く美しいものですから。時として、しかるべき判断をにぶらせます。小嶺さま、どうか……」
ふっと体の力が抜けてく。
このまま、死ぬんだ。
ルキくんの顔が近付いて、そっと唇が触れる。
唇に残っていた命の水は、一度止まった小さな鼓動を再びよみがえらせた。
純血の女神は息絶えて、1人の少女を生む。
白川村に伝わる伝説がひとつ、消滅することとなった。