ブラッド★プリンス〜吸血鬼と女神の秘密〜
「大丈夫か? ノエルに、何かされなかった?」
「えっと」
頬に指を当てて、ハッとする。ひりひりしていた傷口がない。
慌てて鏡をのぞき込んでみたけど、跡すらなかった。
たしかに、芦屋さんに引っかかれて、先生に手当をしてもらったはずなのに。どうなってるの?
「……ルキくんこそ、どうしたの? 保健室に、何か用があったの?」
「偶然、通りかかっただけ」
立ち去ろうとする腕を掴むと、ルキくんの足が止まった。
「ルキくんの兄弟は、どうしてあんな事するの? レイ先輩も普通じゃなかった」
吸い込まれるような眼を見ると、全ての機能が停止したみたいに固まってしまう。ノエルくんも、そうだった。
そういえば、食堂で皿が割れたときも2人が来て……。
「えっと」
頬に指を当てて、ハッとする。ひりひりしていた傷口がない。
慌てて鏡をのぞき込んでみたけど、跡すらなかった。
たしかに、芦屋さんに引っかかれて、先生に手当をしてもらったはずなのに。どうなってるの?
「……ルキくんこそ、どうしたの? 保健室に、何か用があったの?」
「偶然、通りかかっただけ」
立ち去ろうとする腕を掴むと、ルキくんの足が止まった。
「ルキくんの兄弟は、どうしてあんな事するの? レイ先輩も普通じゃなかった」
吸い込まれるような眼を見ると、全ての機能が停止したみたいに固まってしまう。ノエルくんも、そうだった。
そういえば、食堂で皿が割れたときも2人が来て……。