ブラッド★プリンス〜吸血鬼と女神の秘密〜
 ……どうしよう。励ましてくれた感じがするけど、さっぱり意味が分からなかった!

 それにしても、どうして色が変わったのだろう。先生が触れた時は、たしかに緑だった。
 葉を拾ってみるけど、やっぱり枯葉だ。まるで命を吸い取られたみたい。

 そのとき、足元で何かが光った。小さな物がコロンと転がっている。

 なんだろう、と手を伸ばしてみる。
 親指の先ほどの大きさで香水瓶のような形。それはネックレスのように、細いチェーンに繋がれていた。

 角度を変えて動かしてみると、虹のようにきらきらと輝いている。

「……キレイ。影楼先生の落としものかな」

 あとで聞いてみようと、とりあえず制服のポケットへ入れた。

 授業も始まっていることだし、今はルキくんと顔を合わせたくない。
 しばらく時間をつぶしてから、教室へ戻ることにした。
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