ブラッド★プリンス〜吸血鬼と女神の秘密〜
「急に入って来ないでよ! ノックぐらいしてよね?!」
そばにあったクッションを抱きかかえて、肩をすくめる。あの夢のあとに出てこられると、気まずさが凄まじい。
「ここ、俺の部屋なんだけど」
首のうしろに手を当てて、あきれた顔をしている。
そういうことじゃなくて……もっと他にあるでしょう。一応、女子なのに。
「で、どんな夢見てたの?」
「……な、なんで?」
となりに腰を下ろすルキくんが、顔をのぞき込む。
「さっき俺の名前呼んでた」
「ほっ、他には何か変なこと言ってなかった?」
そっとクッションを下げて、今思い出したと言うように。
「……そばにいてって。意外と可愛いこと言うんだな」
「そっ、そんなことほんとに言ってた?!」
「……さあ」
肩が小さく揺れている。笑いをこらえている証拠だ。
「ぜーったい言ってない! からかうなーッ!」
持っていたクッションでルキくんの胸をバシバシとたたく。
死ぬほど恥ずかしい。すぐにでも霧になって消え去りたい。
そばにあったクッションを抱きかかえて、肩をすくめる。あの夢のあとに出てこられると、気まずさが凄まじい。
「ここ、俺の部屋なんだけど」
首のうしろに手を当てて、あきれた顔をしている。
そういうことじゃなくて……もっと他にあるでしょう。一応、女子なのに。
「で、どんな夢見てたの?」
「……な、なんで?」
となりに腰を下ろすルキくんが、顔をのぞき込む。
「さっき俺の名前呼んでた」
「ほっ、他には何か変なこと言ってなかった?」
そっとクッションを下げて、今思い出したと言うように。
「……そばにいてって。意外と可愛いこと言うんだな」
「そっ、そんなことほんとに言ってた?!」
「……さあ」
肩が小さく揺れている。笑いをこらえている証拠だ。
「ぜーったい言ってない! からかうなーッ!」
持っていたクッションでルキくんの胸をバシバシとたたく。
死ぬほど恥ずかしい。すぐにでも霧になって消え去りたい。