ブラッド★プリンス〜吸血鬼と女神の秘密〜
第二章
黒い三日月
翌朝、まばゆい光で目を覚ますと、ベッドのとなりにルキくんが座っていた。
真っ黒のカーテンを少しだけ開けて、私だけにキラキラと太陽が差し込んでいる。
どうしてここに?
飛び起きて、かけていたふとんを抱き抱える。
「だからっ、急に入って来ないでって……」
テンパって声を荒げる私に反応もせず、ルキくんはどこか一点を見つめている。
「……どうかしたの?」
気になって声をかけると、ルキくんはこっちを見て、目が合うと「なんにも」と微笑んだ。
なんだ、なんだ?! 今の顔、ものすごく可愛かった。
いつもクールでめったに笑わないのに、私のみ知るルキくんが、ここにはいる。特別って感じがして、胸がキュンと狭くなった。
この不思議な気持ち……なんだろう?
さっきから、ルキくんはじっと窓の外を見ている。
「もしかして、ずっと起きてたの? 私を、守るとか言ってたから?」
「まあ、当然だよね」
「……ありがとう。でも、学校もあるし、寝不足になっちゃうよ?」
「寝なくても、俺ら平気だから」
一晩中起きていたとは思えないような涼しげな顔で、ルキくんは笑った。
真っ黒のカーテンを少しだけ開けて、私だけにキラキラと太陽が差し込んでいる。
どうしてここに?
飛び起きて、かけていたふとんを抱き抱える。
「だからっ、急に入って来ないでって……」
テンパって声を荒げる私に反応もせず、ルキくんはどこか一点を見つめている。
「……どうかしたの?」
気になって声をかけると、ルキくんはこっちを見て、目が合うと「なんにも」と微笑んだ。
なんだ、なんだ?! 今の顔、ものすごく可愛かった。
いつもクールでめったに笑わないのに、私のみ知るルキくんが、ここにはいる。特別って感じがして、胸がキュンと狭くなった。
この不思議な気持ち……なんだろう?
さっきから、ルキくんはじっと窓の外を見ている。
「もしかして、ずっと起きてたの? 私を、守るとか言ってたから?」
「まあ、当然だよね」
「……ありがとう。でも、学校もあるし、寝不足になっちゃうよ?」
「寝なくても、俺ら平気だから」
一晩中起きていたとは思えないような涼しげな顔で、ルキくんは笑った。