ブラッド★プリンス〜吸血鬼と女神の秘密〜
「ノエル、そのへんでやめておけ。だからお前は許しがもらえないんだよ。遊びじゃないんだ」
反対となりから、ルキくんが注意をすると、ノエルくんは口をとがらせて。
「ちぇっ、この優等生が」
ぷんっとして、窓の外を見た。
「そんなことはどうでもいいが、うしろ。朝から騒がしいぞ。ルーティンの邪魔になる」
ミラー越しに、助手席のレイ先輩がこちらへ視線を向けた。手には本を持っている。登校する車の中で、読書をするのが朝の決まりらしい。
スッとした切れ長の眼。ふわりとしたアッシュブラウンの髪に、知的なたたずまい。
高校生とはとても思えない大人の色気が漂っている。
「レイとノエルにも、時期に話す。まだ確かな情報じゃないから」
となりをゆっくり向くと、ルキくんと視線がぶつかった。
銀色の前髪から見え隠れするクールな眼差し。陶器のように透き通った肌と、この世のものとは思えない幻想的な存在感。
あらためて近くで見ると、美しすぎてまぶしい。
「なにさっきから人の顔じろじろ見てんの? 見せ物じゃないんだけど」
極めつけに、この俺様口調。
学校では、必要なこと以外話さない寡黙王子のくせに!
このギャップが、昨日から私をおかしくさせている犯人。
それにしても、とんでもなく顔面偏差値の高い兄弟と執事だなぁ。
反対となりから、ルキくんが注意をすると、ノエルくんは口をとがらせて。
「ちぇっ、この優等生が」
ぷんっとして、窓の外を見た。
「そんなことはどうでもいいが、うしろ。朝から騒がしいぞ。ルーティンの邪魔になる」
ミラー越しに、助手席のレイ先輩がこちらへ視線を向けた。手には本を持っている。登校する車の中で、読書をするのが朝の決まりらしい。
スッとした切れ長の眼。ふわりとしたアッシュブラウンの髪に、知的なたたずまい。
高校生とはとても思えない大人の色気が漂っている。
「レイとノエルにも、時期に話す。まだ確かな情報じゃないから」
となりをゆっくり向くと、ルキくんと視線がぶつかった。
銀色の前髪から見え隠れするクールな眼差し。陶器のように透き通った肌と、この世のものとは思えない幻想的な存在感。
あらためて近くで見ると、美しすぎてまぶしい。
「なにさっきから人の顔じろじろ見てんの? 見せ物じゃないんだけど」
極めつけに、この俺様口調。
学校では、必要なこと以外話さない寡黙王子のくせに!
このギャップが、昨日から私をおかしくさせている犯人。
それにしても、とんでもなく顔面偏差値の高い兄弟と執事だなぁ。