ブラッド★プリンス〜吸血鬼と女神の秘密〜
「接触してきたってことは、奴らのターゲットはジュリちゃんってことで間違えないんでしょ?」
ターゲット?
ノエルくんの言葉を聞いて、ティーカップを持つ手がカタカタと震えた。
「怖い言い方しないでよ。まさか……例の通り魔事件に、関係あったりする?」
話をふったとたん、みんなが口を閉ざした。
何かおかしい。
目線をそらして、ルキくんは目を合わせようとしない。
「あの事件、何か心当たりがあるの?」
「……知らない 」
「じゃあ、どうして私が狙われてるのか教えて。こんな護衛みたいなことして、ただの勘だって言うの?」
まくし立てるように早口になった。それからシーンとなって、空気がおかしくなる。
「私が……よそ者だから?」
「特別だからだよ。これ以上の事は、言えない」
「やっぱり何か隠してる! だって、やっぱり変だもん」
リビングを飛び出ると、「待って」とルキくんの声が聞こえた。
そのあとに、レイ先輩の「放っておけばいい」という落ち着き払ったセリフが続く。
それらを振り切りって、玄関のドアノブを握った。回してみても、やっぱり動かない。
ターゲット?
ノエルくんの言葉を聞いて、ティーカップを持つ手がカタカタと震えた。
「怖い言い方しないでよ。まさか……例の通り魔事件に、関係あったりする?」
話をふったとたん、みんなが口を閉ざした。
何かおかしい。
目線をそらして、ルキくんは目を合わせようとしない。
「あの事件、何か心当たりがあるの?」
「……知らない 」
「じゃあ、どうして私が狙われてるのか教えて。こんな護衛みたいなことして、ただの勘だって言うの?」
まくし立てるように早口になった。それからシーンとなって、空気がおかしくなる。
「私が……よそ者だから?」
「特別だからだよ。これ以上の事は、言えない」
「やっぱり何か隠してる! だって、やっぱり変だもん」
リビングを飛び出ると、「待って」とルキくんの声が聞こえた。
そのあとに、レイ先輩の「放っておけばいい」という落ち着き払ったセリフが続く。
それらを振り切りって、玄関のドアノブを握った。回してみても、やっぱり動かない。